会長挨拶

足利文化協会 会長

 足利市は、かのフランシスコ・ザビエルによって海外にも紹介された日本最古の学校、史跡足利学校をはじめ、足利学校に隣接し、開祖800年の歴史をもつ足利氏の館跡の鑁阿寺は、市民に大日様と慕われ憩いの場となっております。また、日本三大民謡の八木節の発祥地でもあります。
 このように、歴史と文化を育んでいる足利市において、足利文化協会は、昭和49年5月8日、足利市民会館小ホールで、足利文化協会設立総会を開催し発足しました。
 昭和49年4月は、現在の足利市役所本庁舎が完成し、業務を開始した年でもあります。日本の高度成長が続いてきた中で起きたオイルショックは、昭和48年でした。まだその影響が大きく残っている昭和49年に設立準備委員会の精力的な活動により、発足しました。
 設立時の構成は、14部門で71団体、2,130名でした。現在では、25部門で、46団体・7連盟・2個人、3,000名を数えており、多くの文化活動を通して足利市の文化の発展にいくらかでも貢献できているのではないかと考えております。
 この設立に至る経過は、まず昭和47年、足利市社会教育委員会が教育委員会に対し、①文化協会の設立と文化祭の開催、②芸術文化創造発表のための施設の整備の二点を意見具申したことから始まります。翌48年には、他市の文化協会の組織や財源等の調査、また当時市内で、文化活動をしている団体に意見や要望を聴くなどして、文化協会の方向が固まってきました。
 さらに、それまで芸術祭を行ってきた栃木県芸術祭足利地方祭の運営委員会とも意見調整を行っての発足でありました。
 その後、昭和50年10月に第1回市民文化祭開催、51年3月、「あしかが文化」(文化協会誌)創刊号発行、60年10月、第1回足利薪能の実施、平成10年1月には、第1回市民文化祭優秀作品展を開催するなど、活動を広げてきました。
 平成26年度は、当協会設立40周年を迎えることができました。これは、皆様のご支援ご協力の賜とお礼申し上げます。
 文化協会の使命は、広い視野で物事を考え、持てる機能をフルに活用して傘下団体の活動と発展の為に共に行動し、共通の問題があれば共に考えることであると思います。わが足利市は歴史と文化の街であり、文化活動を行う上で大変好ましい環境が整っています。10年、20年先を見据えた未来像を描き皆さんと共に一歩一歩焦らず歩んで行きたいと考えております。
 また、今日の社会情勢の変化はめまぐるしく、日常の暮らしの中にゆとりや心の豊かさが求められており、芸術文化の果たす役割は非常に大きなものがあると思われます。足利市の市民憲章の最初に、「足利市は日本最古の学校のあるまちです。教養を深め、文化のかおり高いまちをつくり、すぐれた伝統をさらに発展させましょう。」とあります。文化協会は微力ながら、この市民憲章の実現に向け、その一翼を担ってまいります。

足利文化協会
会長 久保田 健一