足利吟詠剣詩舞道連盟

矢印 舞台部門  邦楽(吟詠)

吟詠は詩吟とも呼ばれ、邦楽の一つです。漢詩、和歌のほかに俳句、新体詩、現代詩等どのような詩でも吟ずることができます。ルーツは「古事記」や「日本書紀」の時代からと言われ、平安時代には朗詠が盛んになり、武士や僧侶にも漢詩や和歌を作る文化が広がりました。漢詩を詠う朗吟が流行したのは江戸時代後期であり、現代の吟詠の母体となっています。一方、剣詩舞は剣舞と詩舞の2つの舞踊があり、どちらも吟詠に合わせて舞う芸道です。剣舞は武士道の精神を備え、帯刀や斬り方といった武道の型を芸術的に昇華させています。詩舞は扇を持って舞うところが剣舞と異なります。中国では3000年も前から、詩を吟じ舞う様子が記されていました。奈良・平安時代に中国文化がもたらされたときに、詩舞も伝えられたと言われています。

沿革
設立 昭和35年4月
毎年の市民文化祭への参加をはじめ、栃木県吟剣詩舞道総連盟主催の県芸術祭、6月に開催される「しもつけの風」、東京武道館で行われる「全国吟剣詩舞道大会」、更には市内各地区公民館文化祭の参加等、活躍の場を広げてまいりました。
この間、昭和57年には足利市独自(他では例を見ない)の高年者コンクールを新設し、大勢の参加を得ました。また平成3年には足利吟詠剣詩舞道連盟が主体となって、「両毛五市吟詠剣詩舞交流大会」(足利市、館林市、佐野市、太田市、桐生市)を開催、以後各地持ち回りで毎年開催しています。

設立からのあゆみ
設立当初少なかった活躍の場も、沿革に記したように年々広がりを見せ、その他の各種催しも多くなり会員一同忙しく過ごしております。
吟は、初め無伴奏で吟じることが多かったが、琴・尺八が付くようになり、続いてガイドテープなども制作され、吟詠専門の楽器等も開発されました。
㈶日本吟剣詩舞振興会が設立されてからは、オーケストラによる伴奏が開発され、詩文の内容に合わせて、伴奏が選べる時代となりました。昔の詩吟は「うなり」だと思われた時代から一新し、「正しい音程」「正しい日本語のアクセント」「伴奏曲との調和」が重要視され、音楽として吟詠が確立されて、非常に聞きやすく、吟じやすいものとなりました。
剣詩舞も、吟詠が音楽性豊かになると同様に、昔の「ばんから」のイメージを一新し、流麗に、優美に舞うものとなりました。
「名詩で心に栄養を」「発声で身体に健康を」モットーに練習にはげんでいます。最近は趣味の多様化をはじめ、様々な要因で吟詠人口が減少していますが、市教育委員会生涯学習課の支援を得て「初めての吟詠」講座を平成26~27年度に開催しています。

近年の活動
平成17年 神刀無念凱山流流祖生誕百年祭(栃木県教育会館)
平成18年 文化協会主催の文化振興懇談会にて構成吟舞「月に憶う」披露(市民会館)
平成19年 小壮吟詠家コンクール全国決戦大会にて土澤美岳氏が3回目の入選(笹川記念館)
平成20年 国民文化祭いばらぎ2008全国吟剣詩舞道祭(常陸大宮市民文化センター)
平成21年 足利文化協会設立35周年記念功労者として関根峰月氏ら2名表彰
浅田秀鳳氏が市民文化賞を受賞
平成22年 日本コロムビア全国吟詠大会(中野サンプラザ)
平成23年 全日本漢詩大会栃木大会にて優秀作品を表彰式席上で吟詠(市民会館)
平成24年 第20回両毛五市吟詠剣詩舞交流大会を市民プラザで開催(当番市)
平成25年 文化協会主催の文化振興懇談会にて構成吟舞「富士山」披露(市民会館)
平成26年 足利文化協会設立40周年記念功労者として黒田秀月氏ら3名表彰
平成27年 東日本地区吟詠指導者研修会(東京 北とぴあ さくらホール)
平成28年 鎧年越し奉納吟詠(鑁阿寺)、第48回全国吟剣詩舞道大会(日本武道館)
平成29年 第25回両毛五市吟詠剣詩舞交流大会を市民プラザで開催(当番市)
令和元年 鈴木岳鷹氏が市民文化賞を受賞

加盟団体
天正流吟剣詩舞会
峰月流吟道会
吟詠アカデミーガクヨウ
真正刀流剣詩舞月心会
秀風流吟詠会
祥水工流祥里会
神正流明祥連合会
神正無辺流本部
神刀流神生館
神正流吟脩会連合
神正流足利吟心興風会
祥水工流吟舞道祥細会
錦峰流吟詠梅峰会

令和6年度活動計画 (※令和6年3月現在 詳しくはお問い合わせください。)
吟詠連盟総会
チャリティーのつどい

足利市民文化祭(吟詠剣詩舞の祭典)
両毛五市交流大会

矢印 基本情報

団体名 足利吟詠剣詩舞道連盟
代表者 田中 勝風
電話番号 0284-63-2001
会員数 加入団体 12社中 46名
設立年月日 昭和35年4月
備考